2019.11.20 【ET/IoT Technology2019特集】「ET/IoT Technologyアワード2019」決定

 組込みシステム技術協会(JASA)は、Embedded Technology2019/IoT Technology2019の出展社を対象とする「ET/IoT Technologyアワード2019」の受賞企業を決定した。

 同アワードは、組込み業界の発展と国内産業の競争力向上に寄与する、優れた組込み技術や製品、ソリューション、サービスを表彰するもの。出展企業から応募のあった50件から、アワード審査会の厳選な審査によって各賞を選定した。

 中でも突出したアイデア・技術を備えたIdeinのエッジコンピューティングプラットフォーム「Actcast(アクトキャスト)」は、本来のスタートアップ部門から格上げを決定し、最高賞としてグランプリに選ばれた。ほか優秀賞、奨励賞、特別賞を決定した。受賞した技術・ソリューションは会期中、各出展社のブースで展示、紹介される。

 会期2日目の21日には、午後2時45分から展示会場内メインステージでアワード受賞者プレゼンテーションを実施。午後4時15分から同ステージで授賞式を行う。

 グランプリに輝いたIdeinのActcastはRaspberry Pi(ラズベリーパイ)を使い、エッジだけで画像認識や音声認識などのAIソリューションの構築・運用を可能にした開発者向けプラットフォーム。ラズベリーパイに搭載されたSoCが内蔵する3次元グラフィックスGPUを用いることで、エッジでの深層学習を可能にした。ActcastはSDKのほか、エッジを管理・運用する機能、エッジAIアプリケーションのマーケットプレースなどからなる。

 審査委員会は、ラズベリーパイの脇役的な存在だったSoCに注目した着眼力、GPU向けコンパイラを独自開発した技術力、イノベーションを促すマーケットプレースを構築した構想力を高く評価した。

【ET/IoT Technology2019特集】目次

IoTビジネスを支える組込み技術など一堂
趣向凝らしたパビリオンや多彩な特別イベント開催
●「ET/IoT Technologyアワード2019」決定
日新システムズ 屋外設置専用IoTゲートウエイ展示
東芝情報システム IoTワンストップサービスを紹介
アールエスコンポーネンツ 産業用ラズパイ紹介
コア AI搭載単眼カメラ活用ソリューションなどカンファレンスを開催
イノディスク 世界初AIoT専用InnoAGE SSD開発