2019.11.20 【ET/IoT Technology2019特集】東芝情報システム IoTワンストップサービスを紹介
新開発のアナログニューロンチップ
東芝情報システムは、組込み技術の最新情報やソリューション、プロダクトを展示、講演などで紹介する。組込みでは、IoTソリューションや開発・検証ツール、セキュリティ関連、画像認識などを重点的に披露していく。
IoTソリューションとして注力するのがIoTワンストップサービスだ。920メガヘルツ省電力メッシュネットワークを活用したIoTシステムを、センサーからクラウドまでワンストップで提供する。
センサーを内蔵した920メガヘルツLPWAの無線機と、取得したデータをクラウドに収集する機能、収集したデータを分析する機能などを備える。メッシュネットワークを構成することができ、広域なIoTシステムの構築に適する。全国農業協同組合が農業倉庫管理サービスとして採用している。
画像認識では、東芝デバイス&ストレージ社の画像認識プロセッサViconti4を活用した高精度かつ省電力のカメラシステムや、Vicontiに関連した各種サービスを展示する。
このほか、開発・検証ツールではモデルベース開発、悪意あるリバースエンジニアリングや違法コピーからソフトウエアを守る「CodeMeter」などを出展。LSIソリューションでは、半導体のアナログ回路でニューラルネットワークを実現する「アナログニューロンチップ」を出品する。
同社は、東芝と共同で、東芝が脳模倣型ハードウエアとして研究開発しているアナログニューロンチップの動作原理に基づき、ICを開発し基本的な演算動作および処理性能を実証。超低消費電力の環境においてもニューロン回路を安定的に動作させることが可能なことを明らかにした。今後、低消費電力動作が求められるIoT機器などへの搭載が期待されている。
【ET/IoT Technology2019特集】目次
●IoTビジネスを支える組込み技術など一堂
●趣向凝らしたパビリオンや多彩な特別イベント開催
●「ET/IoT Technologyアワード2019」決定
●日新システムズ 屋外設置専用IoTゲートウエイ展示
●東芝情報システム IoTワンストップサービスを紹介
●アールエスコンポーネンツ 産業用ラズパイ紹介
●コア AI搭載単眼カメラ活用ソリューションなどカンファレンスを開催
●イノディスク 世界初AIoT専用InnoAGE SSD開発