2021.10.14 音響センサーでアワビなど密漁防止北海道増毛町でOKIなどが効果確認

デモの様子

 高級アワビなどの密漁被害に悩む漁業者ら向けに、音響センサーを使った密漁防止システムが効果を上げている。不審な船のスクリュー音やダイバーの呼吸音などを、海中の音響センサーで検知するもの。OKIが今月、取り組み状況を発表した北海道・増毛(ましけ)町では、不審船や不審者の早期発見につなげている。

 また、厳しい海洋環境下でも装置が長期運用に耐えることを確かめた。密漁は反社会的勢力も関わる例も多く、見張り役と搬送役の分担など、組織的犯行も目立つとされる。だが、防犯カメラなどでリアルタイムに監視するのは難しいのが実情。ブイにつけた太陽光発電で安定的に稼働するセンシング技術で、24時間体制の見張りを通じ、被害の防止や、不心得な密漁者らへの抑止をめざす。
(15日付の電波新聞・電波新聞デジタルで詳報します。)