2021.10.19 【CEATEC特集】CEATEC展示概要出展者総数314社/団体

今年は新規出展者が全体の約41%に達する。新たな産業や新たな国からの出展も

説明する鹿野CEATECエグゼクティブプロデューサー説明する鹿野CEATECエグゼクティブプロデューサー

 「CEATEC 2021 ONLINE」のメインイベント開幕前日の18日、今年のCEATECの展示概要に関するオンライン記者会見が行われた。

 会見では、鹿野清CEATECエグゼクティブプロデューサーが今年の展示会規模などを発表した。今年の出展者総数は314社/団体(前回は356社/団体)。

 このうち、新規出展者が128社/団体、スタートアップ/大学研究機関出展者が115社/団体、海外出展者が20カ国/地域から計85社/団体となっている。

 鹿野プロデューサーは、会見で「昨年のCEATECは初のオンライン開催となったが、延べ15万人を超える人々に訪れていただき、CEATECの新しい一歩を踏み出すことができた。今年のCEATECは、約3カ月間にわたる開催となり、9月には初のプレイベントも実施した。19日からいよいよ会期となるメインイベントがスタートするが、会期後のアフターイベントでも、オンデマンドでの配信のみならず、新たなセミナーなども計画している」と今年のCEATECの全体像を説明し、「ニューノーマル時代の新しい展示会として、オンラインだからこそできる情報発信の強化や、これまで以上の盛り上がりをつくることで、CEATECが出展者、来場者、社会において、より重要な役割を果たしていけるよう取り組む」と語った。

 今年の出展者については「これまでCEATECを支え、けん引してきた電機・IT・電子部品各社や、国内外の多様なスタートアップ、さらには新しい産業界や新たな国からの出展など、大変バラエティーに富んでいる。新規出展者が全体の41%に達し、ソフトウエアやソリューション企業をはじめ、通信、化粧品、モビリティーなどの業種から出展いただいた。Co-Creation PARKでは、初めてカナダ・オンタリオ州からの出展もみられている」と説明した。

 会見の中で今年のCEATEC AWARDも発表され、総務大臣賞はNECの「NECが目指す未来のまち~スーパーシティ~」、経済産業大臣賞は東芝の「フィルム型ペロブスカイト太陽電池」がそれぞれ受賞した。東芝は2年連続で経済産業大臣賞受賞となった。このほか、各部門賞グランプリなども発表された。

多くの人に「CEATEC体験」を

 鹿野プロデューサーは「展示を『見て』、コンファレンスを『聴いて』、未来の社会を『感じて』『考えて』、共創に向けて『動きだす』という『CEATEC体験』を多くの人に体験してほしい。今年の来場者目標は15万人以上。登録者は昨年の9万人台に対し、今年は10万人を超えたい」と語った。