2021.10.19 「靴はあるのに山頂未定の山登り」デジ庁幹部 CEATEC初日にユニークなエール
CEATEC 2021 ONLINEの一場面
デジタル化の現状は「登る山が決まっていないのに、高級な道具だけがある状態」。デジタル庁統括官の村上敬亮氏は、19日に始まったエレクトロニクス関連のオンライン展示会に登壇。そんな例えで諧謔(かいぎゃく)交じりに表現した。
遠隔診療や遠隔教育、デジタル化や省エネを図るスマートシティーなどの技術を例に、「新しい技術で素晴らしい未来があるのは分かる。ただ、高スペックの登山靴だけがあって、目指す山頂が決まっていないようでは、山登りはできない。どの山を目指すのか、ビジョンをシェアしないといけない」と連携の必要性を強調。「今回の展示を糧にDXを加速してほしい」と、ユニークな表現を交えつつエールを送った。
登壇した展示会「CEATEC 2021 ONLINE」は、エレクトロニクス・IT関係の最大規模の展示会で、初日のこの日は、カーボンニュートラル(CN)に向けた業界横断組織「Green×Digitalコンソーシアム」が発足したのをはじめ、CNを柱にした講演などがあった。
(20日の電波新聞・電波新聞デジタルで詳報します。)