2021.11.16 初のオリジナルヘッドホンアンプ東栄変成器が発売

オリジナルヘッドホンアンプ「THA-01」

HA-01の内部。四つ並んだヒートシンクには、出力段用のトランジスタと温度補償用の温度センサーが取り付けられているHA-01の内部。四つ並んだヒートシンクには、出力段用のトランジスタと温度補償用の温度センサーが取り付けられている

同機のフロントパネル。シンプルで高級感のあるデザイン同機のフロントパネル。シンプルで高級感のあるデザイン

同機のリアパネル。入力はRCAジャックを採用。電源ジャックには付属の12V 0.5A仕様のものをつなぐ同機のリアパネル。入力はRCAジャックを採用。電源ジャックには付属の12V 0.5A仕様のものをつなぐ

 東栄変成器(東京都千代田区)は、同社初のオリジナルヘッドホンアンプ「THA-01」を発売した。同機はオーディオ専用ICとディスクリートのバランスアンプ出力段で構成され、32Ω負荷時300mWの最大出力を得られる。周波数特性は10ヘルツから100キロヘルツの範囲でプラスマイナス1デシベルとフラット。全高調波歪率は0.02%(64Ω負荷、100mW出力時)となっている。

 同機はスペック上の特性の追求だけではなく、聴感上の音の良さも追求、1年以上の開発期間をかけてヒアリングを繰り返し、音づくりをしたという。それによりデジタルソースを再生しても、アナログのように柔らかく、それでいて腰のある音を実現した。

 同機は安定性と安全性を考慮し、長時間の連続運転でのアンプ動作点の温度補償回路とヘッドホンや耳へのダメージを与えないように、電源オン直後はヘッドホンとアンプを切り離しておく、ディレイ回路も装備した。

 電源は付属の外付けのACアダプタを使用するが、音質を重視し、トランス式のものとしている。

 同機は一台ずつ手づくり・調整される。価格は30台限定で税込み4万9500円。

 THA-01のWebサイト:https://toei-trans.jp/?pid=149014684