2021.11.16 パワーアンプの次期旗艦モデルフェーズメーション、TIASに試作機出品
展示された211パラシングルパワーアンプ試作機
協同電子エンジニアリングは、東京・有楽町の東京国際フォーラムでこのほど開催された東京インターナショナルオーディオショウ(TIAS)に出展。自社が展開する高級オーディオブランド「フェーズメーション」の次期フラッグシップなどの展示・試聴会を行った。
注目されるのは、次期フラッグシップとなる300Bドライブの211パラシングルパワーアンプ(モノラル、形名未定)の試作機だ。同社によると、2年以内の発売に向けて音質の調整中とのことだが、試作機は既にかなり作り込まれた音質を持っており、同社アンプの特徴であるコンサート空間の再現に優れていた。
また、同社の上位モデルのコンセプトを引き継ぎ、クロストークフリーとするための筐体(きょうたい)も含めた完全モノラル仕様、無帰還で段間結合にもトランスを使用したものとなっている。
さらに、波形合成のエラーを排除しつつ、所定の出力を得るため、プッシュプルアンプとせずにパラシングルとしているほか、直熱送信管211を強力にドライブするために、ドライブ管にも直熱出力管300Bを採用している。出力は45Wとなっている。
展示機の発売時期、価格は現在のところ未定である。