2019.11.28 アキュフェーズ ハイエンドオーディオ好調、プリメインアンプ「E-800」に期待

齋藤重正会長

超満員のアキュフェーズブース(東京インターナショナルオーディオショウ)超満員のアキュフェーズブース(東京インターナショナルオーディオショウ)

アキュフェーズの齋藤重正会長は、前期の本決算(19年9月期)について「売上げは24億円超の前年度並みだが、経常利益率10%を確保し、ほぼ計画通り。今期もスケールを追わずに健全経営で進めていく」と語る。 同社は、ハイエンドオーディオのプリ/パワーアンプ、プリメインアンプ、SACDプレヤーが経営を支える4本柱。「前期はプリメインの『E-480/380』と、パワーアンプの『P-4500』の売行きが好調でけん引役を果たした。 国内外で見ると欧州での伸長がプラスして輸出比率40%強にアップ。今期もこの年末投入のプリメインの新フラグシップ『E-800』(98万円)の前評判が良く、期待できる」と話す齋藤会長。 「E-800」は、好評を得ている純A級「E-650」の上位モデルに相当し、本格的なセパレートアンプに匹敵するクオリティを誇るプリメインアンプ。創立50周年(22年)の記念第1号モデルとして訴求する。 また、同社製中古品の購入者でセカンドユーザー登録者には、特典として故障などの修理対応を保証している。「登録者数が1000人近くに達した。当社製品の購入者は、生涯顧客というかリピータが多い。新製品購入者の旧製品が下取りされ、中古品市場で販売されるケースが少なくない。愛好家の安心・安全のために『セカンドユーザー登録』を2年ほど前から開始した。当社の掲げるライフタイムアフターサービスの趣旨からも中古品であっても大事な顧客であるのは変わりない」と齋藤会長。 東京インターナショナルオーディオショウ(11月22日から3日間、東京国際フォーラムで開催)では「E-800」のほか、新製品のパワーアンプ「A-48」(68万円)、プリメインアンプ「E-380」(45万円)を出品、進化した製品を紹介していた。