2019.11.29 【電波時評】開発ツールの単純囲い込みは避けたい

 久しぶりに新商品を発表するので取材してほしい、とあるソフト開発企業から依頼された。新製品は集積回路の開発・設計用のCADソフトだ。汎用性が高く、カスタマイズもしやすく、価格も手頃。

 「良い製品ですね。引き合いが多いのでは」とほめると、意外な反応が。「そう思っていますが、困ったことがあって」という。「現場技術者の受けは非常に良く、導入検討はしていただけるが、実際の導入には至らない」のだそう。この種のソフトとしてはリーズナブルな...  (つづく)