2022.01.21 【LED照明特集】22年の事業戦略NVCライティングジャパン・森恒章取締役社長
森恒 社長
高付加価値品の品ぞろえ強化
顧客の望む明かり環境提供
昨年は、東京五輪の開催といった明るい話題があったものの、2020年から続いている新型コロナ下での生活が余儀なくされ、市場全体で見ても厳しい年となってしまった。当社が主戦場としているB2Cの照明市場も、対前年比で1割以上減少する状態が続いている。
そうした環境下で当社は、家電量販店やホームセンターなどで販売を加速し、LEDシーリングを中心に前年を大幅に上回る結果を残すことができた。製品別では、普及価格帯製品の拡充に加え、20年後半から発売してきた高付加価値製品群(導光板タイプ、ワイド調色タイプ、スピーカー搭載タイプ)が巣ごもり需要を捉え、家庭内でワンランク上の明かり環境を望む、新しいニーズにマッチしたと考えている。
今年は、新型コロナの変異株「オミクロン株」の出現で、市場環境は再び不透明になってきた。ウィズコロナの生活が続く中、明かりの高付加価値を求めるお客さまの要望は継続すると考え、さらにラインアップを強化していく。「ホッとする」「わくわくする」といった、お客さまが望むさまざまな明かり環境を提供することで、さらなる需要喚起に努めていきたい。
LEDシーリングは、平面だけでなく、立体的な明かりに加え、これまでにないデザインの提案など、新しい取り組みに積極的にチャレンジしていく。LED電球においても、お客さまの細かな要求に応えた製品や、特殊仕様タイプの製品の開発を推進して成長基盤を確立するとともに、業界目標である、市場全体におけるLED化の加速にも貢献する。
当社は、今年で設立4年目を迎えた。この3年間で、想定した経営基盤は確立できたと考えており、今年をチャレンジの年と位置付け、事業を拡大させていく。NVCグループとして、海外で成功している製品やサービスの国内展開のほか、新しいジャンルへの新規参入も検討していきたい。経営の土台が照明であることに変わりはないが、それらで培った技術力や販売網を最大限に生かした製品展開でさらなる飛躍を目指す。