食器洗い乾燥機の販売が全国の家電店で好調だ。買い替え需要に加え、コロナ禍での内食需要の増加に伴う家事負担の軽減や、熱湯での洗浄と高温乾燥が衛生的として販売を後押ししている。工事不要で設置場所を選ばないコンパクトタイプや除菌機能付き、省エネ・節水タイプなど選択肢も増えている。

　エディオン伊丹店（兵庫県伊丹市）では「約10年前のビルトインタイプ普及期からの買い替え注文が増えている。家事の負担軽減だけでなく、熱湯で食器を洗えるという衛生面での需要が高まっている」（同店副店長）と説明。賃貸住宅でも工事不要な置き型が人気だという。

　エディオン八幡西店（北九州市八幡西区）は、リフォームコーナー近くに食洗機コーナーを展開。ビルトインだけでなく、コンパクトな卓上型も展示している。手洗いより節水できることもPRし、コロナ禍に入った2020年度の売り上げは前期比1.4倍と大きく伸長。21年度も昨年末までで前年同期比3%増と堅調だ。

　地域家電店でも食洗機の需要が伸長。ナカオ（福島市）はビルトインタイプの販売に注力している。ハウスメーカーなどで戸建て住宅を建てた時に導入した食洗機が10年以上経過し、買い替えのタイミングを迎えている。
（22日付電波新聞と電波新聞デジタルで詳報します）