2022.02.25 【複合機&プリンターソリューション特集】エプソン販売「スマートチャージ」が好調最適プランや機器選択

「LXシリーズ」

 エプソン販売は、コロナ禍、半導体など部材不足の影響から商品供給面の課題がある中で、「スマートチャージ」が好調に推移している。

 「過去3年連続で伸長した。2021年度は、前年度に大型案件があったが、クリアできた」と子田吉之販売推進本部スマートチャージMD部部長は話す。

 スマートチャージは、プリントやコピーの使用状況に応じて、最適なプランや機器を選べるサービス。

 対応製品として、分100枚の高速印刷を実現する高速ラインインクジェット複合機/プリンターの「LX」シリーズ、性能と同時にコンパクトさを特徴とする「PX」シリーズをラインアップする。

 LXシリーズが文教市場などで好調のほか、PXシリーズもリプレイス需要で堅調だ。

 子田部長は「お客さまのワークフローの中で、生産性、消費電力など環境面を訴求、こうしたことが評価されている」と話す。

 スマートチャージは、インクジェットの持つ省エネ性能、高生産性を特徴とした製品と、ビジネススタイルに合わせて料金などのプランが選べるビジネスモデルだ。

 カラー印刷もモノクロ印刷も同額、月額定額、印刷枚数やコストをまとめて管理できる。

 文教市場向けの「アカデミックプラン」が、引き続き好調に推移している。「アカデミックプランは、ほぼ全都道府県で導入が進んだ。GIGAスクール構想が追い風になったが、今後は利活用のフェーズに入ってくる」と、吉岡敬二ビジネス業種企画部部長は話す。

 各地の教育委員会での導入が進んでいるが、吉岡部長が好事例の一つとして挙げるのが、愛媛県四国中央市教育委員会の事例。

 「子どもたちが操作し、出力するようになり、GIGAスクール構想の最後のピースが埋まったとの評価をいただいた」と話し、「先生方の働き方改革、生徒さんの学びの向上にもつながっている」と強調する。

 21年度からは、医療現場へのスマートチャージの導入を積極的に進めている。

 「文教、医療の二つの市場に重点的に取り組んでいく」(吉岡部長)方針だ。

 昨年10月からスマートチャージの新プランとして、基本使用料金(月額)と基本印刷枚数を5年間で段階的に下げていく「ペーパーレスサクセスプラン」の提供を開始した。

 子田部長は「紙とデジタルを組み合わせたハイブリッドな新しい働き方に対応していく」と狙いを語る。