2022.03.01 【LED照明総合特集】岩崎電気紫外線清浄機「エアーリア」

ららぽーとに導入された「エアーリア パワー」

高出力紫外線ライト殺菌、照明ノウハウ生かす

 岩崎電気は、照明のノウハウを生かし、コロナ禍で高まる感染症予防に効果的な空気循環式紫外線清浄機「エアーリア」の用途提案を広げている。

 昨年11月には、東京メトロ半蔵門線の車両内における感染症予防策として、車両天井部の送風機吹き出し口に「エアーリア シーリング」を搭載。病院や食品工場、商業施設などの天井に設置されてきた製品を車両向けに改良して試験導入した。

 三井不動産商業マネジメント(東京都中央区)が運営する「三井ショッピングパーク ららぽーと」や「三井アウトレットパーク」など全国12施設のフードコートに「エアーリア パワー」を導入。エアーリア パワーは従来紫外線ランプの1.6倍という高出力紫外線ランプを搭載することで、1時間当たり約840立方メートルの空気を処理できる大空間向けの製品だ。

 エアーリアを軸に紫外線による殺菌ビジネスを拡大させるとともに、照明事業では水銀ランプの置き換え提案にも力を入れる。

 水銀ランプは、水俣条約により2020年で生産を終了している。そのため、今後はLED照明への置き換えが重要。昨年11月には、水銀ランプ300Wから置き換えられるLEDランプ「LEDioc(レディオック)LEDアイランプSP」60Wを発売した。

 この製品は、高効率なLEDパッケージを採用し、ランプ効率を173.9ルーメン/Wに高めている。従来のLEDアイランプSP71W品に比べて消費電力は約15%、重さは約25%削減となる。高天井施設に使いやすく、高い省エネ効果も期待できるものとして提案している。