2022.03.04 アキュフェーズ、AB級ステレオパワーアンプ高出力・低雑音化を追求

AB級ステレオパワーアンプのフラッグシップ「P-7500」

 アキュフェーズは、AB級ステレオパワーアンプのフラッグシップ「P-7500」を、3月下旬から発売する。価格(税込み)は148万5000円。

 パワー・トランジスタ10パラレル・プッシュプル出力段により、300W/8Ω、600W/4Ωのリニアな出力特性と、900W/2Ωの大出力を実現している。

 理想的なゲイン配分などの技術により、従来モデルよりノイズ・レベルは11%改善している。ダンピング・ファクターは1000を達成、逆起電力を制御しながらスピーカーを駆動し、スピーカーの魅力を最大限に引き出す。

 バランスド・リモート・センシングは、スピーカー端子の直近から信号と同時にGNDも帰還をかけることで、ダンピング・ファクターを向上させる。

 MCS+回路は、電圧増幅段を2並列回路にすることで、理論上ノイズ成分を約30%低減する。増幅部全体を構成するインスツルメンテーション・アンプは、信号入力部がバランス回路であり、プラス側とマイナス側の入力インピーダンスが等しく、外来ノイズの除去能力に優れるなど、オーディオ・アンプに最適な回路。

 雑音指数の優れた信号入力部に、高いゲイン(12.6倍)を割り当てることで、ノイズ・レベルを大幅に向上させている。

 カレント・フィードバック増幅回路は、ゲインを切り替えても周波数特性の変化がほとんどなく、高域の位相特性に優れ、自然で躍動感のあるスピーカー・ドライブを実現する。

 2段構成のドライブ回路で3段目の出力段を駆動する3段ダーリントン接続は、スピーカーの逆起電力による出力段への悪影響を最小限に抑える。