2022.03.22 ガソリン抑制補助、早くも上限支給上限拡充後、わずか2週間 1リットル当たり25円

 資源エネルギー庁は16日、ガソリン価格の高騰抑制策として導入している補助について、17日以降は上限の1リットル当たり25円を支給すると発表した。レギュラーガソリンの全国平均価格が14日の調査で前週比0.6円高の175.2円となり、直近の原油価格の高騰を加味すると次回調査ではさらなる上昇が予測されるため。補助上限を拡充する対策を適用してから、わずか2週間で新たな上限に到達した。

 エネ庁によると、14日の調査では平均価格189.7円と予測されたが、補助支給で1リットル当たり14.5円の抑制効果が出て175.2円だった。価格の上昇は10週連続。

 ロシアによるウクライナ軍事侵攻などの影響が止まらず、次回調査では197.1円と予測されるという。補助は172円程度に抑えることを目指しており、差額は25.1円。新たに設定した上限25円を上回るため、上限額での支給となった。エネ庁の担当者は「3月中はこの仕組みでしっかり抑制していく」と話している。

 調査を担っている石油情報センター(東京都中央区)によると、大幅な補助拡大の効果が出て、元売りから給油所側への卸価格が値下げに転じているため、次回の小売価格は値下げに転じる見込みだという。「原油価格の足元の動向が続けば、次回以降の支給が25円に達しないこともあり得る」(エネ庁)。