2022.04.07 大阪・関西万博に向けレベル4自動運転の実証実験 大阪メトロなど10社、7機種21台のモビリティ用意

自動運転車両も登場

他のモビリティの連携も他のモビリティの連携も

 大阪メトロ、パナソニック、NTTドコモなど10社は6日、大阪市此花区の舞洲実証実験会場で2025年大阪・関西万博に向けた運転者が対応しないレベル4を見据えた自動運転車両を核とした次世代の交通管制システムの実証実験を実施した。ハンドルのない自動運転車両「ARMA」などを活用し、他の車両と連携しながら、安全に走行できるかなどを確認した。

 実証実験会場は面積約5000平方メートルの敷地に万博会場を想定した1周約400メートルのテストコースを開設。ARMAのほか、パナニックのパーソナルモビリティ「piimo」、NTTドコモの電動キックボード、関西電力の低速自動運転車両「iino」など7機種21台のモビリティ―を用意。複数台の自動運転車両運行の一元管理の状況などを検証した。

 遠隔監視室も開設し、遠隔監視を組み合わせた次世代の交通管制システムも検証。NTTドコモの移動基地局車両も用意し5Gの通信環境を整え、監視室では室高解像度の映像で現場の状況を確認した。

 実験ではレベル4相当の自動運転車両が、他のモビリティがいる交差点を安全に右左折ができるかなどを確認。ほか、顔認証による乗車やpiimoの追従走行、iinoの走行中の非接触給電、自然に還る土系舗装も披露した。

 大阪メトロの河井英明社長は「各社が強い技術を持ち寄り今回の実証を実現できた。自動運転などに強い手応えを感じた。秋にも2回目の実証を開催したい」と語った。