2020.01.01 【オーディオ/ヘッドホン各社の20年事業戦略】アキュフェーズ 伊藤英晴 社長

伊藤英晴 社長

三位一体の体制を築く

製品の魅力と中身で勝負

 72年に創立し、19年6月1日の創業記念日で〝満47歳〟となった。50周年に向かい、新たな飛躍を目指して、まい進していきたい。

 昨年は7月に「純A級ステレオ・パワーアンプA-48」を発売した。リファレンス機として高く評価されている「A-75」の回路や機構など優れたエッセンスを限りなく注入している。純A級ステレオパワーアンプとして最高の性能と音質を目指した。

 10月下旬にはセパレートアンプのエッセンスを惜しみなく注ぎ、従来機のパワーを強化してフルモデルチェンジした「プリメイン・アンプE-380」を発売した。AB級でのボリュームゾーンとなる高級プリメインアンプだ。

 さらに「創立50周年記念モデル」の第1弾として、プリメインのフラグシップモデル「純A級プリメイン・アンプE-800」を11月下旬に発売。出力が純A級50W/ch(8Ω)と高出力のため、〝大きさ〟に対する不安があったものの、発売後は国内外から大きな反響を得られた。

 オーディオは趣味製品であり、なくても生活に不便はない。しかし音楽を聴く際には必ずオーディオ機器が必要になるため、良い音を聴き、そこから「無限の感動」を描き出してもらうためのツールともいえる。

 従ってメーカーとしては興味の湧く、魅力ある製品を提案することで、購入するきっかけや動機になってほしいと考えている。

 さらに、オーディオは音を出さなくても眺めるだけで〝心が和らぎ豊かになる〟、モノとしての魅力もある。当社は付加価値を持った製品を提案し、景気に左右されることなく、製品の魅力と中身で勝負していきたい。

 世界の市場環境が不透明なこともあり、ますます消費者の財布のひもは固いままになっている。その中でアキュフェーズは、妥協を余儀なくされる大量生産ではなく、市場は小さくても自分たちの理想とするオーディオ機器づくりを目指す。

 品質への基本姿勢を明確に打ち出して、高価にはなるものの、創業時からの長期信頼性・長期使用への対応を、変わることなく継続していきたいと考えている。

 製造・販売店・ユーザーの三位一体の体制を築き、専門の販売店による対面販売を必須条件にしていることも特徴だ。お客さまが使い続ける間は可能な限り修理・オーバーホールを受け付ける徹底したライフタイム・アフターサービスも実現している。

 企画・設計・製造から販売方法、サービスに至るまで徹底した「こだわり」を貫き、アキュフェーズ・ブランドを維持し続けていくとともに、お客さまを失望させない、期待を裏切らない、お客さまから信頼されるメーカーとして、これからも魅力あふれる製品を創り続けていく。

【オーディオ/ヘッドホン各社の20年事業戦略】目次

オーディオ市場が目まぐるしく変貌
オーディオテクニカ 松下和雄 社長
ヤマハミュージックジャパン AV・流通営業部 野口直樹 部長
マクセル 乘松幸示 取締役 ライフソリューション事業本部長兼キーデバイス事業部長
ラックスマン 川上晃義 社長
●アキュフェーズ 伊藤英晴 社長
オーエス 奥村正之 社長