2022.05.24 【九州・山口特集】「J-Startup KYUSHU」カンファレンス 選定33社お披露目

九州各地から集まった選定企業の関係者ら

 九州経済産業局が管内の有望なスタートアップ企業を選定し、集中的に支援するプログラム「J-Startup KYUSHU」。選定された33社のお披露目の場となるカンファレンスが11日、福岡市中央区のアクロス福岡で開かれた。

低価格の新サービス展開も

 選定式では、全社を代表してHMS(福岡市博多区)の胡振程社長が後藤雄三局長から記念のトロフィーを受け取った。後藤局長はあいさつで「私自身は『九州愛』がキーワードだと考えている。九州から世界を驚かせてほしい」と激励した。

 その後、選定された各企業による製品やサービスを紹介するショートプレゼンや交流会が行われた。

 有機半導体レーザーの開発を行うKOALA Tech(福岡市西区)の藤原隆社長は、同社の独自技術や掲げるミッションについて語った。

 エンタメサイネージなどを手掛けるしくみデザイン(福岡市博多区)の中村俊介社長はオンラインで参加。アプリ「Springin'(スプリンギン)」を制作した経緯などを説明した。

 Chaintope(チェーントープ、福岡県飯塚市)の正田英樹社長は、同社のブロックチェーン技術を紹介。事例を取り上げながら今後の展望について語った。

コラボに期待も

 選定されたことについて、産業用ロボットのKiQ Robotics(北九州市小倉北区)の滝本隆社長は「北九州発のスタートアップとしてモデルとなるケースになっていきたい」。遠隔画像診断サービスなどを手掛けるワイズ・リーディング(熊本市北区)の中山善晴社長は「当社のソリューションが認めてもらえたのはありがたい。社会課題解決につなげていければ」と話した。

 インフラ維持に関するソリューションを提供するオングリットホールディングス(福岡市博多区)の森川春菜社長は「身の引き締まる思い。国内はもちろん、海外に向けた展開も加速させたい」と意気込んだ。

 九経局地域経済部の山口寛産業技術革新課長は「スタートアップ企業同士はもちろん、既存企業とのコラボが生まれれば。九州だからこその展開に期待したい」と語った。