2022.06.01 3年ぶり「JECA FAIR」開幕脱炭素テーマに、東京ビッグサイトで

「脱炭素」や現場の省力化に寄与する製品や技術が多数出展

開催70回を記念して式典が行われた開催70回を記念して式典が行われた

東芝ライテックのカメラ付きLED照明。手の動きを検知し、AIでムダを見える化する東芝ライテックのカメラ付きLED照明。手の動きを検知し、AIでムダを見える化する

 電気設備業界最大級の総合展示会「JECA FAIR2022~第70回電設工業展~」が1日、開幕した。主催は日本電設工業協会。

 初夏の日差しの中、会場の東京ビッグサイト(東京都江東区)には多くの来場者の姿が見られた。

 前回2019年から3年ぶりの開催で出展社数は202社・団体。電気設備現場の省力化や生産性の向上に資する製品・技術が多数出展されている。

 70回目の記念開催となる今回のテーマは「〝脱炭素〟へのチャレンジ 電設技術が未来(地球)を守る」。

 会場には脱炭素や電力損失の低減に寄与する最新の技術や取り組みが多く出品。三菱電機は人工知能(AI)でCO₂の排出量を可視化し、エネルギー損失を自動抽出するソリューションで脱炭素の実現策を提案した。

 ニチコンは排出抑制対象ガスの替わりに窒素ガスを充填(じゅうてん)し、誘電体のオールフィルム化で低損失化を図った環境配慮型コンデンサーを展示している。

 東芝ライテックはカメラ付きLED照明を使ったクラウドサービスで作業効率の改善を提唱。天井から撮影した映像をAIで解析し、手作業のムダを見える化できる。

 インターホンのIP化で人手不足の解消を目指す製品を紹介するのはアイホンだ。ネットワーク対応のため接続台数や通話距離の制限がなく、遠隔でのコミュニケーションの仕組みが容易に構築できる。

 会期は3日まで。5月9日から先行して始まったオンライン展示会は7月29日まで開催する。

(2日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)