ビックカメラは7日、山梨県富士吉田市で建設を進めていた採水工場を完成し、竣工式を開催した。富士山の天然水を採取し、今年秋にも宅配サービスを開始する予定だ。

　完成した工場は延べ床面積約5000平方メートルの規模。2ラインを設置した場合、9.5リットルの宅配水用ボトルを月間80万本生産できる。

　ビックはSPA（製造小売り）商品の展開を強化している。宅配水サービスは、採水工場まで自前で持つというその最たるものだ。ウォーターサーバーも自社企画品を用意し、差別化につなげる考えだ。

　木村一義社長は「小売業にとって、これからは販売だけでは厳しい。サービスでお客さまとつながる必要がある」と指摘。そのための一手として宅配水サービスを開始し、「当社がモノづくりにまで乗り出す、これが第一号だ」とした。

　販売はビックやコジマなどの店頭を活用。9.5リットルボトル2本入りを3300円前後で販売する。
（8日付電波新聞／電波新聞デジタルで詳報します）