2022.07.19 コスモでもガソリンなど検査不正 製油所など5拠点で判明
石油元売りのコスモエネルギーホールディングスは13日、グループの製油所など五つの拠点で、石油製品の品質検査について法令などで定められた項目をしていないなどの不正が確認されたと発表した。出光興産グループでも同様の事例が相次いで判明しており、業界内の検査の実態が問われそうだ。
コスモエネルギーで不正が判明したのは、コスモ石油の千葉製油所や堺製油所、配送を担う坂出物流基地のほか、石油化学製品などを製造するコスモ松山石油の松山工場、コスモ石油ルブリカンツの大阪工場。
5月から社内調査を実施していたところ、5拠点で扱っている軽油やレギュラーガソリン、重油などの製品で、品確法や取引先との契約に基づく検査項目を一部で適正に実施していなかった。
発覚後に検査を是正したが、既に出荷された製品についても保存サンプルなどを確認した結果、「品質上の問題はない」(コスモエネルギーホールディングス)としている。