2022.07.20 【TECHNO-FRONTIER特集】ものづくり最新技術が一堂東京ビッグサイトで開幕
昨年のテクノフロンティアの様子
モノづくりエンジニアのための専門技術展「TECHNO-FRONTIER(テクノフロンティア)2022」(主催=日本能率協会)がきょう20日、東京ビッグサイトで開幕する。同展は、「モータ技術展」「電源システム展」「EMC・ノイズ対策技術展」など計10分野の展示会で構成。エレクトロニクス、メカトロニクス分野の要素技術と製品設計を支援する最新技術が一堂に公開される。入場料無料(完全事前登録制)。7月25日からはオンライン展示会も開催される。
TECHNO-FRONTIERは、メカトロニクス、エレクトロニクスおよび、それらに関連する専門領域の最新技術と製品を展示し、各領域に対応した技術シンポジウムが開催される専門トレードショー&カンファレンス。
モーター、電源、センサーなどの要素技術から製品設計に関するソリューション技術まで、幅広い製品・技術が展示紹介され、最新の技術動向が学べる技術シンポジウムも同時開催されるイベントとして、研究開発や設計に関わるエンジニアから評価されており、毎年、来場者の半数以上をエンジニアが占めている。
「第40回モータ技術展」「第31回モーション・エンジニアリング展」「第15回メカトロニクス制御技術展」「第37回電源システム展」「第35回EMC・ノイズ対策技術展」「第24回熱設計・対策技術展」「第3回電子部品材料展」「第4回部品設計・加工技術展」「第2回開発・設計DX」に今年が初となる「第1回パワー半導体と応用機器展」を加えた計10の専門展示会が同時に開催される。
同時開催展の「INDUSTRY-FRONTIER(インダストリーフロンティア)2022」(計6展示会で構成)と合わせた今年の展示規模は計16展示会で、トータル301社/538ブース(7月13日時点)。
今年はコロナ禍を踏まえ、昨年と同様にFace to Faceでの技術対話ができる東京ビッグサイトでの開催(リアル展)と、Webを活用したオンライン展示会を併設し、「ハイブリッド(リアル+オンライン)展示会」として開催する。
会期は、リアル展が7月20日から22日までの3日間。オンライン展の「TECHNO-FRONTIER2022オンライン」は7月25日から29日まで。
モータ技術展は、民生機器用から産業機械用まで、モーター製品、制御技術、計測・解析技術、材料など、モーターに関連する最新製品・技術、応用製品を紹介。自動車の電動化に伴い需要が増加する車載電装用モーターや、産業用モーター・ドライバーの省エネ・高効率化技術、モーターの高性能化に寄与する磁性材料などの最新技術が注目される。
モーション・エンジニアリング展は、モーション・メカニズム、機械要素、アクチュエーター、モーション・コントロール、モーション・センサーなど、駆動・伝達・制御の最適ソリューションが一堂に集う専門技術展。
メカトロニクス技術展は、電機・電子機器、自動車、輸送機器、産業機械など、あらゆる分野の自律・自動化、制御技術、および関連システム・機器を一堂に集め、メーカー・ユーザー間のビジネスマッチングを実現する専門展示会。
電源システム展は、スイッチング電源、パワーコンディショナーなどによる電力変換や、UPS、キャパシターなどによる電力安定供給に関する最新技術が一堂に集まる。
省エネ化やカーボンニュートラル化が注目される中、電源システムの存在意義はますます大きくなっている。スイッチング電源、電源、高圧電源、UPS、電力変換および高調波電力抑制技術、電源部品、蓄電器、測定機器などに関する製品やサービスが出展される。
EMC・ノイズ対策技術展は、電磁波ノイズ対策部品・材料をはじめ、計測機器、測定施設、EMCコンサルティングまで、EMC・ノイズ対策に関連する最新技術が一堂に集い、ノイズ対策の総合的なソリューションが紹介される。
ノイズ対策部品・材料、電磁波シールド建材/システム、電磁波シールド材料、測定施設、ノイズ計測・試験機器/システム、静電気対策関連製品、雷サージ対策関連製品、ノイズ対策関連製品、EMC対策ソフトウエア/設計支援システム、人体電波防護関連製品、EMC測定サービス、テンペスト(電磁波盗聴)対策に関連する製品やサービスなどが主な出展内容。
熱設計・対策技術展は、熱解析および熱設計・技術から熱対策製品・材料、さらに熱利用機器・技術までを出展対象とする総合ソリューションを提供する。電子部品・機器の小型・高性能化に伴い、製品のPQCDに及ぼす熱対策はますます重要性を増しており、これらの設計者の技術課題を解決するソリューションを紹介する。
部品設計・加工技術展は、部品の設計、試作、材料選定から量産対応まで、最新情報・最新技術の情報収集が行える場として開催される。
TECHNO-FRONTIER2022主催者企画として、「人と技術が共存する次世代スマート工場」をテーマに「再生エネ・水素」「予兆診断」「人協働ロボット」をテーマとした展示・講演が実施される(監修=TECHNO-FRONTIER2022メカトロニクス展示企画委員会)。
再生エネ・水素では、トヨタ自動車の燃料電池車MIRAIの給電により人協働ロボットを動作させる。再生エネ・水素を活用したカーボンニュートラル工場を表現する。予兆診断は、THK、ハイウィン、三菱電機の実機展示と日本精工の解説パネルが、人協働ロボットはファナック、ハイウィン、安川電機、三菱電機のロボットが1カ所に勢ぞろいする。
22日は、ホール1セミナー会場にて、豊田中央研究所エマージング研究部門の田辺稔貴部門長による「カーボンニュートラル実現に向けたエネルギー技術の取り組み ~再生可能エネルギーを有効に利用するために~」と題した企画特別講演も実施される。