2022.07.28 【半導体/エレクトロニクス商社特集】丸文新たな事業領域に進出、ソリューション事業立ち上げ
飯野 社長
丸文は、通信、車載、医療、産業機器を重点分野として、デバイス、システム両事業に加え、ソリューション事業を立ち上げ、事業構造の変革に取り組んでいる。
同社は1947年設立(創業は1844年)以来、今年で75周年、東証上場25周年という節目を迎えている。2022年度から新中期経営計画「丸文 Nextage 2024」が始動した。
飯野亨社長は「中期経営計画は次のステージ(Next Stage)で、技術革新の新たな時代(Next Age)に貢献できるエレクトロニクス商社となるため、基本方針にサステナビリティー経営の推進、新たな事業領域への進出と成長基盤の構築、既存事業の選択と集中の促進とソリューション開発強化、グループ経営強化、業務基盤の整備と内部プロセスの改善を掲げ、事業ポートフォリオの進化と収益力改善に丸文グループの総力を挙げて推進する」と話す。
同社はこれまで、デバイスとシステムの2事業を基軸に取り組んできた。飯野社長は「2事業に続く第3の柱として、さらなるソリューション開発力の向上や高付加価値ビジネスの推進を目的に全社横断のソリューション事業を新たな領域に加え、社内組織を立ち上げた。当社事業のハブ機能を担い、AI/IoTとネットワーク技術をベースに統合ソリューションを開発、提案する」と説明する。
デジタル化、サステナビリティー、次世代通信、IoT、AI、ロボティクス、次世代モビリティー、医療・介護などを注力領域とし、デバイス事業では新規商材・新規商権の開発を推進する。ラインカードはここ1、2年で新たに約20社増え、新規の取引顧客も増加している。
システム事業の主要分野は産業機器、レーザー・光関連機器、医療、航空宇宙など。各分野の開発から製造、検査、解析まで幅広いエリアを網羅できるのが同社の強み。
ソリューション事業は、通信ソリューションや米・アイオロス社のヒューマノイドAIロボットなどユニークで尖った商材を取りそろえ、新市場へ挑戦している。