2022.08.08 快適な暮らしと困り事解決に一役地域電器店のリフォーム事業

チラシなどでリフォーム事業を訴求している地域電器店

 地域密着と顧客との信頼関係をバックボーンに、地域電器店のリフォーム事業が堅調に推移している。コロナ禍での在宅時間の伸長も相まって、より快適な暮らしと家の困り事の解決に向け、店側の地道な提案とPR活動が実を結んでいる。

 さくらやデンキ(愛知県岡崎市)は、家の困り事に対応するリフォームに力を入れている。大工が施工を担当し、家造りの経験を生かして、広いシステムキッチンや掃除のしやすい温水洗浄便座トイレの設置など幅広く対応している。

 プラスアルファの提案でより快適な生活の提供も。雨漏りが原因ではがれた壁紙を板張りに改修した家では、後日、屋上の防水工事も行った。店で毎月開催している料理教室などを活用して、地域の人との関係づくりを強化しており、相談や要望に気軽に応じられるようにしている。

 エフシートムス(東京都足立区)は、幼稚園や保育園などの電気・空調工事のほか、一般家庭のリフォーム全般も行う。

 3階建て住宅のリフォーム依頼もあるほか、トイレとバスを2階から1階に移す大掛かりな案件にも対応した。
注文主にとっては、見慣れない設計図を示されても完成形をイメージしづらいこともあり、「いざ完成すると『イメージと違う』と言われることも」あるそうで、店では「お客の考え方や癖、習慣などを把握したうえで(リフォーム内容を)提案」している。美しさだけでなく使いやすさも考慮し「お客を良く知ることが重要だ」と話す。
(9日付電波新聞・電波新聞デジタルで詳報します)