2022.09.29 【観自在】エリザベス2世崩御後の国際情勢 穂積融(ほづみ ゆう・バリューデザイナー)

 重鎮という言い習わされた語を彼女に当てるには軽きに失するが、それ以上に、その死の意味が深く理解されていないわが国の現状に懸念を抱く。

 彼女とは、英国および英連邦の先の元首であるエリザベス2世のことだ。崩御の報に接し、その国際政治上の意味合いを論じたい。

 あまり身近でないかもしれないが、外交に国家の元首や首脳など個人のパーソナリティーが与えるインパクトは大きい。このことは諸外国ほどの経済成長を実現できず、...  (つづく)