2023.01.10 【製造技術総合特集】THK OMNIedge拡販期待 現地企業向けに海外展開

坂本 執行役員

 THKは製造業向けIoTサービス「OMNIedge(オムニエッジ)」によるソリューションの提案を広げており、2023年は海外展開も始める。

 OMNIedgeは、製造現場で発生するロスを削減して、設備総合効率(OEE)の向上に貢献するソリューションを提供する同社のIoTサービス。LMガイドなど生産設備の機械要素部品のセンシングデータを、独自のアルゴリズムで解析することにより、状態の見える化、予兆検知を実現する。

 坂本卓哉執行役員IOTイノベーション本部長は「OMNIedgeは20年1月にサービスの提供を始めて以来、着実に普及が進んでいる。導入顧客も自動車、電気・電子機器をはじめ三品(食品、薬品、化粧品)などさまざまで、導入企業が海外工場に横展開するケースもある。企業規模の大小を問わずに導入が容易になるよう、サブスクリプション型サービスで展開していることも好評価を得ている。顧客に寄り添い、一緒になってOMNIedgeの各ユースケースに合わせて、生産効率が向上するソリューションとして提案を広げている」と説明する。

 LMガイド、ボールねじ、アクチュエーター、モーターなどの回転系に次ぎ、新たに工具監視AIソリューションの提供を始めた。

 坂本執行役員は「工具監視AIソリューションにより、工具寿命の最適化、工具交換のコスト削減、加工不良発生時の手直しロスの削減など、高い費用対効果が期待できる。今後も、市場から求められるソリューションを開発して提供する」とアピールする。

 23年は「これまで開発したソリューションの実績を積み上げる。製造業のIoTやDXなど新たな時代の潮流に対応する設備投資は今後さらに活発になると予測している。製造業に新たな価値を生み出すOMNIedgeもその一つ」(坂本執行役員)と今後の需要拡大に期待をかける。

 これまで日本国内を中心とし、海外については日系企業の海外展開に対応してグローバルSIMによるサービスを中国、東南アジアなどで行ってきたが、23年から現地企業を対象にした海外展開に乗り出す。