2023.01.25 【ネプコンジャパン/オートモーティブワールド特集】オートモーティブワールド 千住金属工業
低温はんだ付け製品
カーボンニュートラルに貢献 ソルダリング新技術紹介
千住金属工業は「オートモーティブワールド」の「国際カーエレクトロニクス技術展」に出展し、低温フローソルダリングをはじめ、同社が取り組むカーボンニュートラルに貢献するソルダリングの新技術、新製品を一挙に展示する。
同社は低温(低融点)はんだ付け材料から、低温はんだに対応したフローソルダリング(ウェーブ方式)専用はんだ付け装置までトータルで提供することで、はんだ業界におけるカーボンニュートラルのリーディングカンパニーを目指す。
低温フローソルダリング向けのはんだ槽はSn-Bi系低融点はんだで発生しやすいドロスを低減し、基板に付着するドロス量を少なくする新たな噴流ノズルや、ドロスをフロー装置内で再利用する技術などさまざまな開発を行ってきた。またSn-Bi系の流動性を改善するフラックスの開発により、このプロセスでの量産も可能になった。
低温はんだは、Sn-Bi系棒はんだ「L20」やSn-Bi-Sb-Ni(ニッケル)系「L29」、Sn-Bi系やに入りはんだ「LEO」を市場に投入している。
リフロー装置は、2010年から販売し大幅に省エネ性と生産性を向上させたSNR-GTのさらに上位機種である、SNR-GTⅡを「環境調和型リフロー炉」として新たに市場投入した。
SNR-GTⅡはリフロー炉内雰囲気の循環効率を高め、断熱構造の強化で消費電力量をSNR-GT比約10%削減した。窒素使用量も、装置の入り口と出口部分にラビリンスゾーンを設け、窒素カーテン機構を加えて炉内の窒素雰囲気流出を抑制。さらに循環効率を向上させ、SNR-GT比で半減した。
同展示会では、車載用電子回路基板の要求に応えるはんだ材料として、高い信頼性と高密度実装を可能にするソルダーペースト「D-SOL(ディーソル)」を紹介する。