2023.01.25 【ネプコンジャパン/オートモーティブワールド特集】ネプコンジャパン レクザム
新機能を搭載したSherlockシリーズ
検査データ自動作成機能を初披露
レクザムは、独自のコア技術(光学、電子回路、画像処理、制御・センシング)の融合により、基板外観検査装置のほか、生体分析装置、半導体製造装置等、複数分野で製品展開を進めている。
「ネプコンジャパン」では、2次元基板外観装置Sherlockシリーズに搭載した「検査データ自動作成機能」を初披露する。従来は、あらかじめ撮像した良品基板画像を基に、熟練した作業者が部品ごとに領域指定、検査項目、検査変数・閾値(しきいち)などを入力することで検査データを作成していた。新機能では、AIを応用して部品データを事前学習させることで、基板画像から部品を自動認識し、最適な検査項目や閾値の選定を実現。これにより、作業者の技量に依存しない、均質な検査データを短時間で提供することを可能とした。
3次元検査装置「Sherlock-3D-1100S」でも、AIによる検査データ自動作成機能を搭載しており、部品種類の分類後、部品高さ・色から、部品位置・リードの位置・本数などを自動認識し、検査データが自動生成される。さらに独自技術のインテリジェンスカメラとラインレーザーにより、高さ分解能12マイクロメートルでの測定を実現した。2D検査では困難だった100マイクロメートルのICリード浮き、はんだ量検査が可能なだけでなく、高さ20ミリメートルまでの計測が可能であるため、電解コンデンサーなどの背高部品にも対応する。検査速度は毎秒5000平方ミリメートルと、2D検査装置と同等の速度で検査できる。
基板コーティング装置の「Pegasusシリーズ」では、基板保護には欠かせない防腐剤の塗布を、直感的な操作と2種類の塗布ノズルにより最適塗布条件を実現するだけでなく、塗り残し・飛び散りの自動検査にも対応する。