2023.02.14 【省エネ大賞特集】ダイキン工業 除湿機能付き換気システム「Saravia」 経済産業大臣賞

外気処理換気システム「Saravia」

優れた除湿性能でZEHなど最適

 ダイキン工業は、ZEHに最適な除湿機能付き外気処理換気システム「Saravia(サラビア)」が製品・ビジネスモデル部門で最高賞の経済産業大臣賞を受賞した。

 サラビアは、高気密・高断熱が特長であるZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)などの比較的湿気がこもりやすい空間において、優れた除湿性能を発揮する省エネ換気システムで、換気の熱を無駄なく交換する。

 従来の全熱交換器では、換気時に温度交換をするものの、十分な除湿機能を持たないため、湿気が屋内に流入するという課題があった。

 そのため、同商品にはヒートポンプ熱交換器を追加で搭載しており、外気をしっかりと除湿してから室内に取り込むことで、湿気による不快感のない、快適な空間を実現する。

 本体は全熱交換器とヒートポンプ熱交換器を一体化し、外気の温度・湿度を整えてから室内へ取り込むことで、除湿や換気による室温の変化を抑える。

 また、1列目の熱交換器を冷やして除湿し、残りは温めて元の温度に戻す「再熱除湿」も家庭用換気システム(一体型)では業界で初めて採用した。「温度はそのままで除湿したい」といった梅雨時の換気ニーズには効果的だ。

 さらに除湿をルームエアコンだけに頼らず、外気を室内に取り込む段階で行う方が、消費エネルギーを抑えられるという点に着目することで、家全体での換気+空調の消費電力量を従来の全熱交換器を使用した場合と比較して約20%削減した。

 熱交換エレメントの換気により、エアコンで整えた温度は室内に戻すとともに、温度・湿度を調節してから給気するため、エアコンの負担が軽くなり、省エネにつながる(特に除湿の負担を軽減)。