2023.02.21 世界初、100ギガヘルツ帯の超小型増幅器開発 NTT、次世代高速通信実現へ一歩前進

 NTTは20日、次世代の超高速光通信を可能にする100ギガヘルツ帯域に対応する超小型増幅器ICモジュールを世界で初めて開発したと発表した。既存製品に比べ約10分の1サイズの超小型化を実現。次世代通信規格6Gなど最先端の計測応用を切り開く技術として期待されている。

 同社が提唱する光技術による情報通信基盤「IOWN(アイオン)」構想の実現に弾みがつきそうだ。

 NTTは独自技術によって増幅器ICの高性能化と、パッケージ実装技術の高度化を実現。世界で初めて100ギガヘルツの超広帯域性能と、信号に含まれる直流(DC)成分を除去するブロック機能を両立した超小型モジュールの実現に成功した。

 先端の研究開発を支える実験などに活用する計測器分野では、正確な計測のために測定対象物の直近に配置できる「リモートヘッド」構成が主流になっており、リモートヘッド部に搭載できる広帯域増幅器ICモジュールの小型化のニーズが高まっている。

 (22日付の電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)