2023.03.07 「だいち3号」も宇宙へ行けず 「H3」失敗で三菱も「残念」

昨年報道公開された「だいち3号」

 JAXAの「H3」ロケット打ち上げ失敗を踏まえ、山川宏理事長らが7日午後に会見し、「搭載された衛星に関係された皆さま、地元はじめ関係する皆さま、多くの国民の皆さまの期待に応えられず、深くお詫びする」と陳謝した。原因究明や対策実施、再発防止、信頼回復に全力をあげる方針。

 先進光学衛星「だいち3号」については「関係機関と協議する」とした。また、JAXAから受注して手掛けた三菱電機も「大変残念」(担当者)と肩を落とした。

 「だいち3号」は、地球観測衛星「だいち」シリーズの最新機。最先端のセンサー類を搭載し、高精度・広域観測を実現。防災やデータ活用などへの貢献が期待されてきた。JAXAは会見で、既存の「だいち」がフル稼働していると説明した。

 三菱の関係者は「かかわったエンジニアらの思いを考えると、なおさら残念」と言葉少なだった。

(8日付電波新聞/電波新聞デジタルで掲載予定です)