AIやセンサーなど最新技術を使った“ほぼ無人"のポップアップストアが、10日から福岡市の商業施設「ソラリアプラザ」1階で開催されている。

　三省製薬（福岡県大野城市）の色付き美容液「IROIKU」が並ぶ陳列棚に触れると、センサーが分析してサイネージに商品の情報が映し出された。

　隣のデジタルサイネージでは、AIアバターが店員の代わりに接客。一人一人のライフスタイルや肌の色などに合ったIROIKUを提案してくれる。

　より詳しい話を聞きたい場合には、リモートで人による接客も。肌カメラを使ったチェック結果に基づき、三省製薬のビューティーアドバイザーとオンライン上で相談できる。会場での購入は出来ないが、ECサイトでの購入が可能だ。

　会期中は、機器操作を手伝うスタッフ以外は配置しないという。

　そんな今回のポップアップストアは日立と三省製薬、ソラリアプラザを運営する西日本鉄道の3社による実証実験の一環。日立の持つセンサーやAI、カメラ、生体認証といった技術が活用されていて、当日の分析のほか、アンケートやSNSでの投稿なども参考にしながら、出店効果などを検証する。

　来場客からは「対面で接客されるよりも、リモートの方が相談しやすい」といった声も聞かれたという。日立の担当者は「初日から多くのお客さまに来場いただき、手応えを感じている。今後もいろいろな商品や地域で試してみたい」と話した。

　ポップアップストアは14日まで開催される。