2023.03.16 メタバースやインスタで商品購入はZ世代の2~3% 新型コロナ、物価高でのECサイト動向を調査
メタバースやインスタグラムを通じて商品を購入した経験があるZ世代はわずか2~3%―。こんな実態が、NTTグループでインターネットサービスを手掛けるNTTレゾナントが実施した調査で分かった。7~8割が「今後も購入しない」と回答しており、流行に敏感な10代後半~20代前半の若者でも買い物のツールとして利用拡大にはまだ時間がかかりそうだ。
調査は今年2月、3年目に入ったコロナ禍や物価上昇の影響で変化する電子商取引(EC)サイトでの購買行動について、16歳から60代までの男女1035人を対象にインターネットで実施。このうち16~24歳のZ世代の回答を分析した。
メタバース空間でのリアル商品購入経験を聞いたところ、「購入している」と答えたのは2.2%にとどまった。「過去に購入したことがある」は4.1%、「今後購入したい」は18.9%だった一方、74.8%は「今後も購入しない」と回答した。
インスタからの購入も「現在している」は3.6%、「過去に購入」が4.3%、「今後購入したい」が15.5%だったのに対し、「購入しない」は76.7%に上った。
ECサイトで買い物する際の検索方法は、Z世代では「タグで探す」「おすすめワード、トレンドワードで探す」の割合が全体よりも多かった。
NTTレゾナントシニアコンサルタントの北岡恵子氏は「Z世代で流行しているサービスでも実際に利用して購入まで至ったのは非常に少なかった。検索方法もニュースや動画で提示された情報からたどっていく傾向が顕著だった」と分析した。
(電波新聞/電波新聞デジタルで後日詳報します)