エレクトロニクス、IT業界各社でも入社式のあった3日。メタバース内での式や、対話型AIを活用したあいさつなども話題になる中、独ボッシュグループの日本法人ボッシュは、運動会ハッカソンという形で入社式イベントを開いた。リアルでアナログなイベントにも狙いがある。

　フットサルのできる東京都多摩市の競技施設を会場に、様々な国籍の新入社員ら110人余りが参加する中、役員・人事担当者約30人も参加。ユニークなオリジナル競技を考案するというもので、新入社員全員が「入社式」を作り出す一員になってもらうことをめざした。

　同社は「緊張の中で新入社員が経営者の訓示を受ける」という日本式のものに代わり、2017年からこうした形式の入社式イベントを開いているという。

　日本では自動車部品を柱にし、グローバルではセンサー、半導体の展開も積極的に進める同社。「同僚や先輩社員と協力的な関係を構築し、新しい関係がどのようにして自らをさらに輝かせるか考えるチャンスととらえる」との狙いだ。