2023.04.10 XRで「富岳」の飛沫シミュレーション結果を見える化、JSOLが成功

XR技術て飛沫の飛散状況を可視化している様子(JSOLの動画より)


 NTTデータと日本総合研究所の共同出資会社でITサービスを手がけるJSOL(ジェイソル、東京都千代田区)は、理化学研究所のスーパーコンピューター「富岳(ふがく)」によるシミュレーション結果を、現実世界と仮想世界を融合して新たな体験をつくり出す技術「XR(クロスリアリティー)」で可視化することに国内で初めて成功したと発表した。

 同社は、理研計算科学研究センターが主導する新型コロナウイルス対策に関する産学官連携の取り組みに参画し、その一環で今回の可視化に挑んだ。複数の人がオフィス空間で歓談した際に飛沫がどのように飛散するのかを把握しようと、富岳によるシミュレーション結果を3D(3次元)のVR(仮想現実)映像に仕上げた。VR技術を組み合わせることで、飛散状況をよりリアルに体験できるようにした。

 今後も、高度な計算技術とXR技術を掛け合わせる取り組みを追求。融合技術を安全で安心な街づくりや災害時の被害の最小化といった社会課題の解決につなげることを目指している。

 (後日、電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)