2020.02.07 【抵抗器特集】北陸電気工業 耐サージ高電力チップ抵抗器 特殊な保護材料など採用
北陸電気工業は、チップ抵抗器事業において、用途に最適化した高付加価値化製品戦略を展開している。中でも成長戦略として取り組んでいる車載分野で事業を拡大している。
自動車向けでは、エンジンの制御回路向けにサージ耐性、耐パルス性に優れた耐サージ高電力チップ抵抗器、はんだ接合性に優れた長辺電極チップ抵抗器などが代表的。
耐サージ高電力チップ抵抗器は、特殊な保護材料と構造を採用することで、サージ耐圧、耐パルス性に優れたチップ抵抗器。定格電力は1608サイズで0.3W、2012サイズで0.5W。
長辺電極チップ抵抗器は定格電力を向上。6432サイズで2W、5025サイズで1W、3216サイズで0.5W。電極構造が長辺のため、はんだ接合は一般品に比べて約3倍。耐衝撃・振動を要求する自動車での使用に適する。
さらに長辺電極でハイワッテージタイプをラインアップした。長辺電極構造により、はんだ接合に対して高信頼性を有している。3W、5Wの高電力を11×5ミリメートル、16×8ミリメートルサイズで実現した。
また、チップ抵抗器の硫化ポイントを特殊な材料で保護することで、硫化に強く、硫化発生による抵抗値断線を防ぐことができる耐硫化チップ抵抗器を供給する。低抵抗タイプやネットワークタイプなども耐硫化特性の製品を用意している。
さらに低抵抗チップ抵抗器の品ぞろえも充実。電源回路の電流検出用途をはじめ、様々な製品を用意する。
このほか、カメラモジュールをはじめ、車載モジュール関連向けに高密度実装に貢献する0402サイズ、0603サイズといった極小チップ抵抗器を用意している。