2023.05.22 スパコン世界ランク、「富岳」が2部門で7連覇 計算速度は3期連続2位
富士通と理研が共同開発したスーパーコンピューター「富岳」(富士通提供)
富士通は22日、理化学研究所と共同開発したスーパーコンピューター「富岳(ふがく)」が、スパコンの計算性能を競う四つの世界ランキングのうち、産業利用などで実際に用いられる演算能力を測る「HPCG」など2部門で7期連続1位を獲得したと発表した。計算速度を競う世界ランキング「TOP500」は3期連続で2位だった。
富岳が世界一となったのは、HPCGと、実社会の複雑な現象やビッグデータなどの大規模グラフ解析性能を示す「Graph500」の2部門。HPCGでは2位の米フロンティアに1.1倍差をつけた。
2021年11月まで4期連続世界一だったTOP500は3期連続の2位、人工知能(AI)の開発で使われる計算性能の指標「HPL-AI」は前回に続く3位で、いずれも首位は米フロンティアが獲得。富岳とフロンティアが2部門でトップを獲得し、技術を競い合っている。
ランキングは、スパコンの研究者らで作る国際会議が毎年2回発表している。
(23日付の電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)