2023.05.24 【次世代自動車用部品・材料特集】日本電計 車両と実機で開発環境をPR
ブースでは、次世代自動車開発環境の流れを再現する
日本電計は「人とくるまのテクノロジー展」に出展し、ADAS(先進運転支援システム)など次世代自動車開発環境の一連の流れをブースで再現する。
ブース内の実車両にロガーなどの計測器やステアリングロボット、ブレーキペダルロボットなどの実機を組み合わせて展示する。
ロードテストでの計測データの収集から、シミュレーション、ドライビングシミュレーター、ラボテストを通って、フィールドテストへ。これら開発プロセスの中の各試験フェーズに向けたテストソリューション一式を1社で提案できるのが日本電計の強みだ。
展示では、シミュレーションで用いるHIL(ハードウエア・イン・ザ・ループ)を車両の助手席に搭載。モジュール式計測用ユニット「PXI」と連携して、レーダーやカメラ、センサーなどから取得した実走行データを入力し、コンピューター上で作成したモデルを検証可能だ。仮想の道路上でモデル車両を走行させ、降雨や日照などの天候条件や任意で与えるエラー信号に対するECUの反応などを評価するシステムを紹介する。
HILシステムはナショナルインスツルメンツ(NI)製品を活用。「NI事業開発部」が中心となってシステムを構築する。
日本電計は日本自動車研究所(JARI)のテストセンターにADASの試験環境を設置。試験受託を通じて蓄積した知見を生かして開発のサポート力を強化している。