2023.05.24 【次世代自動車用部品・材料特集】「人とくるまのテクノロジー展2023YOKOHAMA」がきょう開幕 カーボンニュートラルをテーマ パシフィコ橫浜で

昨年の「人とくるまのテクノロジー展 YOKOHAMA」の会場

 自動車関連技術の専門展示会「人とくるまのテクノロジー展2023 YOKOHAMA」がきょう24日、横浜市西区のパシフィコ横浜・展示ホールで開幕する。主催は自動車技術会(JSAE)。今年も昨年に続き、パシフィコ横浜でのリアル展示とオンライン展のハイブリッド形式で実施され、現地での実地講演も4年ぶりに行われる。

 日本を代表する車両メーカーやTier1、車載電装機器メーカー、電子部品・半導体メーカー、素材メーカー、製造装置や計測器メーカーなどが一堂に出展し、自動車に関わる最新の製品・技術を披露する。

 人とくるまのテクノロジー展 YOKOHAMAは、1992年にスタートし、毎年5月にパシフィコ横浜で開催されている。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で20年、21年は中止となった(21年はオンライン展のみ開催)が、22年は初めて会場とオンラインのハイブリッド形式で開催され、今年も2年連続でハイブリッド開催となる。リアル開催としては第30回となる。

 今年の開催テーマは、「英知を集結しよう!カーボンニュートラル、その先の循環型社会へ」。会場での会期はきょう24日から26日までの3日間。オンライン展の会期は、5月17日から6月7日までとなっている。

 出展規模は、昨年を上回る499社/1115小間(昨年は484社/1055小間)。うち初出展が16社。ワールドプレミア(世界初)13件、ジャパンプレミア(日本初)が21件出品予定。このほか、オンライン展のみの出展社は14社となっている。来場者見込み(主催者発表)は4万人以上。

 会場では、最新の電動車両や自動運転車の実車展示をはじめ、カーボンニュートラルやADAS/自動運転技術の高度化を支える最新製品・技術が一堂に展示される。部品・材料関連では、EV(電気自動車)や自動運転技術の進化を支える各種電子部品・モジュールや次世代パワー半導体、電池の高容量化に寄与する高機能材料、車載デバイスの熱課題解決素材などが紹介される。

 JSAE企画展示では、「英知を集結しよう!カーボンニュートラル、その先の循環型社会へ」をテーマに、1万点以上で構成される自動車部品・資源のサステナブル化について紹介する。再利用するリユース、原材料まで戻すリサイクル、自動車以外の産業へ転用するリパーパスなどの資源循環技術や、バイオマス由来の再生可能資源技術を展示する。

 パシフィコ横浜・アネックスホールでは、車両開発者がくるまづくりにかけた熱意・思い入れを語る「新車開発講演」も3日間にわたって開催される。

 開催2日目の25日夕には、パシフィコ横浜・会議センターメインホールで、地球環境産業技術研究機構の秋元圭吾氏による「2050年カーボンニュートラル実現に向けた道路交通部門の展望」と題したキーノートアドレスも実施される。

 人とくるまのテクノロジー展2023は今年7月にも名古屋地区で、「人とくるまのテクノロジー展2023 NAGOYA」が5~7日の会期で開催される。