富士フイルムは24日、東京・南青山に新たに設けたデザイン・IT開発拠点「FUJIFILM Creative Village」の開所式を行った。

　同拠点は、デザイン開発拠点の「CLAY（クレイ）」とIT関連の開発拠点「ITs（イッツ）」の2棟で構成。これらを併設することで、デザイナーとITエンジニアの化学反応が生まれ、「Next Standard」となる革新的な製品やサービスを生み出し、同社のイノベーションを加速させることを目指す。

　CLAYでは3Dプリンターや工作ブースなどを備え、試作品の製作室やデザイナーがデザイン制作などを行う。ITsでは、集中力を必要とする高度なプログラミングなどを行うシーズインキュベーションフロアと最先端の医療AI(人工知能)技術開発などを行う医療AI研究者フロアを用意している。

　後藤禎一社長は「デザインとITエンジニアのパフォーマンスを最大化し、両部門のさらなる連携でイノベーションを創発し、高い競争力を持つ革新的な製品やサービスを生み出す戦略拠点にし、社会への提供価値を最大化していく」と語った。