2023.06.28 【COMNEXT特集】七星科学研究所 光通信機器を品ぞろえ 「LA-103シリーズ」を実機で

LA-103シリーズ

 七星科学研究所の情報通信事業部は、情報通信機器の総合メーカーとして、メディアコンバーター、光エクステンダー、光通信機器を幅広く品ぞろえしている。

 同社は、産業用ネットワーク向けの光通信機器(光メディアコンバーター)「LA-103シリーズ」の販売を開始する。最大伝送距離2キロメートルから58キロメートルまで20機種をラインアップし、産業用ネットワーク向けメディアコンバーター市場に進出。COMNEXT2023では同シリーズを実機展示する。

 同事業部は、NKKCブランドの光通信機器の開発から製造・販売まで手掛け、豊富な製品群を展開。20年以上前から、制御通信の落雷・ノイズ対策として光ファイバーの利用を推奨し、RS-485信号やRS-232信号対応のメディアコンバーターを販売している。

 今回、ユーザーの要望に応え、産業用ネットワークに対応するメディアコンバーターを加えた。

 産業用ネットワークは主に100Mイーサネット規格をもとに、フレームサイズを大きくして独自のデータ通信を行っている。従来、同社の100Mイーサネット規格対応の情報通信用メディアコンバーターは、大きなフレームサイズ(ジャンボフレーム)には対応していなかった。今回、従来の100Mイーサネット用メディアコンバーターの設計をゼロから見直し、コストダウンとジャンボフレーム対応を両立させた新製品を開発した。

 LA-103シリーズは、光ファイバーの芯数や取り付け方法を選択でき、顧客の利便性を向上。動作可能温度範囲はマイナス30~プラス75度と広く、頑強な金属ケースで覆われているため、過酷な環境でも使用できる。製品サイズは52×71×22.6ミリメートル(突起部含まず)。重量110グラム以下。

 準拠規格はIEEE802.3z。伝送方式は100BASE-Tx/100BASE-Fx。対応信号は100メガbps全二重。オートネゴシエーションなどを搭載した。