2023.06.28 【COMNEXT特集】ミハル通信 4K8Kのシステムを使用 新ソリューション訴求
ELL4K Lite(イメージ)
ミハル通信は、8K極超低遅延映像圧縮伝送システム「ELL(エクストリーム・ローレイテンシー)8K」と、開発中の4K極超低遅延映像圧縮伝送システム「ELL4K Lite」を使った新しいシステムソリューションをアピールする。
ブースでは、ELL8Kによる迫力の8K映像を使ったリモート操作デモや、ELL4K Liteを用いた多チャンネル音声と映像の超低遅延伝送システムのデモも行う。
ELL8Kシステムは、同社製のエンコーダーとデコーダー間のコーデック遅延を30ミリ秒以下に抑えることが実現可能な世界最高水準の超低遅延エンコーダー/デコーダー。複数拠点向けにマルチキャスト配信が可能で、遠隔地間のライブセッションといったオンラインライブの可能性を広げる。
これまで、ELL8Kを活用し、京セラと商用5G網を利用した8K映像の伝送実験を実施するなど、さまざまなユースケースの実証実験を行ってきた。
ELL4K Liteは、ELL8Kの遺伝子を引き継いだ極超低遅延4K/2K伝送エンコーダー/デコーダーだ。
本体は1Uハーフラックサイズの小型サイズで使いやすい。音声インターフェースはMADIとDanteに対応している。
音声などのアナログ信号をデジタルデータに変換する方式の一つ、リニアPCMとIP網で伝送可能(60メガbps)なマルチキャストに対応。
映像を50ミリ秒の極超低遅延で、また、最大64chを低遅延で伝送可能になり、高画質と高音質で圧倒的な没入感をもたらす。
昨年のInter BEEではマイクとヘッドホンを使用して音声の低遅延を体感する、千葉・幕張-大阪間の極超低遅延音声伝送のデモンストレーションを実施し、わずか20ミリ秒以下の音声遅延を実現した。
ケーブルテレビ・通信・映像関連機器メーカーである同社は、ELLシリーズにより、放送のみならず、超高精細映像の特長を生かしたライブなどのイベント中継や遠隔監視、遠隔医療支援、自動運転支援など、さまざまな産業分野への取り組みを強化する。