2023.07.20 【ケーブル技術ショー特集】古河電気工業 10ギガ高速通信に対応 ONUやOLTなどを展示
10G高速通信対応OLT「AGX5000」
古河電気工業は、次世代無線LAN内蔵のD-ONU「AG30」や10ギガ高速通信に対応したOLT「AGX5000」、管理監視システム「AG Manager Plus」を中心に最新製品を展示する。
今年度販売を開始した10ギガ通信用の無線LAN(IEEE・802.11ax)内蔵ONU「AG30」は家庭内で10ギガクラスの高速無線通信を実現する。無線ルーター機能とONU機能を物理的に別構成としている。これにより、FTTHと無線LANの異なる技術進化に応じてユーザーが必要とする最適な方式の組み合わせで提供が可能になる。
オプションである無線LAN用メッシュ機能搭載の子機「AG30e」を併用することで、家中どこでも安定した高速無線環境を実現する。
10G-EPON用OLTと組み合わせることで、CATV事業者や通信事業者は10ギガクラスの高速無線通信に対応したFTTHサービスを各家庭に提供することが可能となる。
10GE-PONに対応したOLTのAGX5000は、業界初の新機能「PONインターフェースカード冗長機能」と「マルチファンクションPONモニタ機能」を搭載することで、高性能・高信頼なIP通信を実現。
管理監視システムのAG Manager Plusは、管理と監視の機能を一つのシステムに統合し、10G-EPON/GE-PONシステムの総合的な管理・運用をサポートする。
新しいソリューションとして、FTTHネットワークと免許不要の60ギガヘルツ/ローカル5G無線ソリューションを組み合わせたソリューション提案する。これにより、光ファイバーを配線することが困難なエリアでもFTTHインフラを有効に活用し最適・大容量の無線通信環境を構築することができる。
将来のIP放送システムでは、同社グループ会社のミハル通信や沖電気工業と一緒にシステムを構築し、地上デジタル放送やBSデジタル放送などをIPネットワークで伝送するIP再放送システムのデモを行う。
次世代ネットワークの研究開発として、EPONを活用した仮想化EPONへの取組みなども提案する。
今年は、同社の60ギガヘルツ無線ソリューションとミハル通信の無線LANソリューションを活用して、ブース間をつなぐコラボ展示も行う。