2023.08.31 【ソリューションプロバイダー特集】富士通ラーニングメディア 青山昌裕社長

個人と組織の成長を支援
組織横断の活動でDX加速

 DX(デジタルトランスフォーメーション)や生成AI(人工知能)などへの社会的関心が高まり、デジタル人材の育成投資も勢いを増している。最新技術を学べる研修コースを充実させるとともに多様なソリューションを提供し、個人と組織の成長を支援する。

 2023年度(24年3月期)は、新人研修も前年比2桁成長と好調に推移。幅広い業種で雇用も増加しており、人材育成投資は今後も続く見込み。政府もDX推進人材の育成やリスキリングを後押ししており、人材育成ニーズはますます高まっていく。

 当社も、昨年末に経済産業省が取りまとめた「デジタルスキル標準」に対応した研修を拡充。知識やスキルだけでなく、DXを実現する上で必要となる意識や行動から身に付くeラーニングコンテンツパックの提供も開始した。

 以前から提供していたクラウド型LMS(ラーニング・マネジメント・システム)「KnowledgeC@fe(ナレッジカフェ)」に、このほど「組織・ひと名鑑」機能を新たに実装した。個人一人一人の知識・スキル・経験を登録し、参照できる。DXの実現には組織の壁を越えることが重要。個人・組織の持つ力を可視化することで、各種プロジェクトを円滑に進められる。組織・ひと名鑑を活用した組織横断活動により、業務改善を通じてDXを加速できる。

 また、昨今では生成AIや自動化など、最新技術への関心も高い。特に生成AIに対する反響は大きく、6月に開催した「ChatGPT」に関するオンラインセミナーは申し込みが殺到した。

 この下期からはChatGPTや「Power Automate」など、業務効率化を支援するツールを学ぶコースも拡充する。Power Automateはローコードで簡単に自動化プロセスを構築できるマイクロソフトのツール。IT部門だけでなく、各事業部門が業務に合った自動化プロセスを構築したいというニーズは増えており、引き合いも多い。

 社会と企業の視点からサステナビリティーを実現できる人材にも関心が高まっている。当社ではNPO法人を中心とした企業・団体との共創による「越境型 人材育成プログラム」の提供を開始した。越境で得た知見を持ち帰り、変革のけん引役を担う。

 あらゆる産業で大きな流れとなっているDXも実現していくのは人であり組織。企業に寄り添いながら個人の成長とともに組織の成長につながるサービスを提供していく。