2023.09.01 子どもたちが産業用ロボットを身近に体感 三菱電機が兵庫県三田市の小学校で「ロボットキャラバン」

普段見ることはあまりない産業用ロボットの繊細な動きに、子供たちも興味津々

 三菱電機は1日、最新の産業用ロボットを身近に体感できる「ロボットキャラバントラック」の見学会を小学生対象に行った。日頃見慣れないロボットが、どんな場所で、どう活躍をしているか、知ってもらう良い機会となった。実際に子供たちも、ロボットの繊細な動きを見て、大いに関心を深めたようだ。

 見学会に参加したのは、弥生小学校(兵庫県三田市弥生が丘2-20)の1年生~6年生の126人。

 学年ごとに班分けをして、ロボットキャラバントラックに載せた同社最新の産業用ロボット(垂直/水平6軸多関節ロボットのRV-FRシリーズ/RH-FRシリーズ)の動きを見てもらった。

 弥生小学校での出前講座は2021年に続き今回で2回目だが、普段工場など事業場を訪問するロボットキャラバントラックが、小学生向けに見学会を行うのは全国的に珍しい。

 開催に当たっては、地域で社会貢献活動に取り組む、三菱電機OBの大屋英雄さん(81)が、現役時代にFAロボットに関わっていた関係で、子供たちに産業用ロボットを知ってもらおうと、学校側と三菱電機との橋渡しを行ったことで実現した。

 大屋さんは「自分のキヤリアを生かし、何か支援できないかと考えた。子供たちの中から将来、われわれの後輩となるような人が出てくれればうれしい」と話していた。

 また、弥生小学校の小池学教頭は、デジタル化の進展でICTによる情報活用能力の育成が重要となる中、「子どもたちがロボットを通してICT技術に広く関心を持ってもらう良い機会になった」と手応えを感じていた。
(9月4日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)