2023.09.15 東大大学院工学系研究科が世界最高電力密度の超薄型音力発電素子 環境音など高効率で電力に変換

[図1]超薄型ナノメッシュ音力発電素子の構造(左)と各層の拡大図(右)。ナノファイバーを用いているため、柔軟性と通気性を兼ね備える

 東京大学大学院工学系研究科のオスマン ゴニ ナイーム特任研究員(研究当時)、李成薫講師、横田知之准教授、染谷隆夫教授らは、薄型発電素子としては世界最高電力密度の超薄型音力発電素子を開発した。

 この音力発電素子は、非常に柔軟な特性を持つ3層のナノファイバーシートで構成され、総厚さは50マイクロメートルと極薄。全ての層に通気性があり、平らな基板の上に製造される従来の薄型発電素子よりも環境音を用いて大きな電力を生み出せる。さらに、...  (つづく)