2023.09.15 【抵抗器特集】東京コスモス電機 可変抵抗器、リフロー対応品提供

 東京コスモス電機は創業65年余。長い歴史で培ったノウハウと技術をベースに、無線機器や音響機器、産業機器、車載関連機器のさまざまな用途に向けた可変抵抗器、角度センサー、フィルムヒーターを提供している。センサー類単体に加えて、モジュール展開なども力を入れていく。

 可変抵抗器は、無線機器向けなど横ばい。軸付きポテンショメーターの9ミリメートルリフロー対応タイプは、ハイクオリティーが要求される音響機器メーカー向けに量産を展開する。

 また、7ミリメートルタイプは従来は非リフロー対応だったところ、リフロー対応製品を開発。テーピング実装したリールでの出荷が可能となり、リフロー工程を含めたSMTラインでの生産に対応し、量産を開始した。

 トリマーポテンショメーターは、5G基地局や各種電源などの市場で幅広く使用されている。3、4、6ミリメートルタイプは〝メイド・イン・ジャパン〟にこだわり、生産と販売が一体となって生産効率化を図りながら展開している。

 角度センサー事業は、小型EV用EPSセンサーや新興国を中心とした環境規制の強化で、バイク用TPSセンサーの生産は堅調に推移している。加えて、バイク用新タイプの角度センサーも量産体制を整えつつある。

 ヒーター事業は、ADASや自動運転に向けた各種カメラの視認性確保のためのフィルムヒーター受注が好調。今後、ミリ波やLiDARなどレーダーにも搭載可能な融雪、解氷用インサートフィルムヒーターの開発が完了し商品化を加速させる。

 注力する新分野の一つはPTC素子。今春、米国化学学会向けに発表したのを契機に、電子部品以外の領域へも視野に入れている。