2023.09.28 【空質商品特集】三菱電機 「ヘルスエアー機能」搭載の循環ファン

「ヘルスエアー機能」搭載の循環ファン

さまざまな浮遊物質抑制

ニオイセンサーを標準搭載

 三菱電機は、プラズマ放電で空気をきれいにする「ヘルスエアー機能」を搭載する循環ファンで、室内環境の改善を訴求していく。

 循環ファンは、住宅向け天井設置タイプの10畳用、店舗や施設などの広い空間向け壁掛けタイプの30畳用をそろえ、住宅、非住宅での導入が進んでいる。

 搭載するヘルスエアー機能は、ウイルスや菌、花粉、PM2.5など空気中のさまざまな浮遊物質を抑制するものだ。

 「ヘルスエアー機能ユニット」は、風路全体に電界・放電空間を形成して通過する物質を抑制し、電気集じんする。「ホコリ取りフィルター」や「脱臭フィルター」も備えるため、大きな粒子や臭いも抑えられる。

 循環ファンの10畳用は、天井から24時間空気を清浄することが可能で、弱運転で21デシベルの静音性も実現。省エネ運転も強みの一つだ。

 天井だけでなく、壁にも設置可能。天井裏や壁厚は121ミリメートル以上あれば設置できる。換気扇などと異なりダクト工事が不要であるため、設置もしやすい。無線リモコンタイプと壁スイッチタイプを用意することで、設置場所に応じて操作しやすくしている。

 壁掛け型の30畳用は、床スペースを有効活用できる上、据え置き型ではないために接触して転倒するなどの心配が不要になる。本体内部の羽根の直径を171ミリメートルに大型化し、独自のDCブラシレスモーターによる高出力化を生かし、一時間当たり風量120立方メートルを実現。弱運転モード(20立方メートル/時)と中運転モード(70立方メートル/時)での設定も可能で、広さに応じて風量を変えられる。

 また、「ニオイセンサー」を標準搭載したことで室内の臭気を検知できるようになった。臭気の濃さの変化に応じて風量を自動で切り替える「自動運転モード」も備える。臭気の自然減少に対し、臭気のガス濃度が約60%減る高い脱臭効果につなげており、快適な室内環境を整えてくれる。

 ヘルスエアー機能ユニットは6カ月に1回程度の水洗いで性能を維持できる。取り外したヘルスエアー機能ユニットは水またはぬるま湯で洗い流すだけでいいほか、脱臭フィルターも汚れを水で洗い流した後、約30分水に漬けると性能が再生する。羽根には「ハイブリッドナノコーティング・プラス」を採用し、ほこりの付着による性能悪化を抑制している。飲食店や医療・福祉施設、ホテル・旅館、フィットネスジムなどで使われている。