2023.09.29 【業務用無線特集】JVCケンウッド デジタル簡易無線機に注力 制度改革を見据える

デジタル簡易無線機(3B)「TCP-D261D261BT」

 JVCケンウッドは、デジタル簡易無線機の主力ラインアップとして免許局(3B)に「TCP-D261/D261BT」、登録局(3R)に「TPZ-D563/D563BT」を投入している。

 両機種とも昨今の社会状況を踏まえ、本体とバッテリーに抗菌・抗ウイルス加工を行い、ISO22196規格に基づく抗菌製品技術協議会(SIAA)の認証を取得。抗菌・抗ウイルス効果を高めた。また、内部デジタル音声処理により、マスク着用時の音声を聴きとりやすくする機能も装備。

 米軍規格「MIL-STD」の11項目に加え、新たにIPコード54、55、67、68の防じん・防水性能に適合。激しい気象状況下など使用環境が劣悪な場合にも対応。また、筐体(きょうたい)表面にシボ樹脂加工を施し長期間使用による傷が目立ちにくくなっている。

 さらに同社得意のオート・チャンネル・セレクト(ACS)機能を強化。特定の通信グループに振り分け、特定グループ内の空きチャンネルをスキャン可能なグループACS機能、セカンドPTTでもグループACS運用が可能なデュアルグループACS機能を追加。都市部での空チャンネル探しをより手早く容易に行える。

 TCP-D261BT、TPZ-D563BTモデルはブルートゥース機能を内蔵。オプションのブルートゥース対応ヘッドセット「KHS-55BT」を使用すればヘッドセットからPTT送信が可能。またTPZ-D563BTはブルートゥース機能を利用して、コードレスでパソコンに接続し、ワイヤレスでの各種設定も可能となった。

 簡易無線機はより高度な活用を求め制度改革が進んでおり、同社はこれを踏まえこの分野に引き続き注力していく。