2023.10.05 循環経済の実現へ 三菱と東大が産学連携の講座開設 エコシステムの設計・検証など

三菱と東大はサーキュラーエコノミーの実現に向けたエコシステムの設計・検証を行っていく

 三菱電機と東京大学は5日、サーキュラーエコノミー(循環経済)の実現に向けた産学連携の講座を10月1日に開設したと発表した。三菱の技術者や研究者なども10人程度が参加し、事業領域における現場の知見と東大の学術的な知見を合わせ、環境負荷低減と経済合理性を両立するエコシステムの設計・検証などを行う。

 講座名は「持続可能な循環経済型未来社会デザイン講座」で、期間は2026年9月30日までの3年間。グローバルで活動する三菱の事業領域をモデルケースに設計・検証していく。三菱は量産系事業でサーキュラーエコノミーの課題が大きいとの認識で、家電や空調、FAなどで最適な事業モデルを設計・検証したい考えだ。

 サーキュラーエコノミーには、素材から部品、製造、利用、リサイクルなどの各工程で、さまざまなステークホルダーが関わってくる。消費者の意識改革とともに、企業にとっても経済的な利点や合理性がないと社会で浸透しないとの認識。講座を通じ、企業や団体が参画するオープンな場を創出する考えも示している。

(6日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)